■理事長ごあいさつ

 東京都青果物商業協同組合は、組合員の卸売市場における仕入れ代金を、3日目に1円の間違いもなく、一括して卸売会社、仲卸会社に支払っています。そのため、数百、数千人の組合員の仕入れ代金の管理を行ない、卸売会社、仲卸会社には支払いの保証をしています。

 この代払い方式は、日本のみならず世界を見渡しても見当たらない稀有の、当組合創業の父である大沢常太郎元理事長が創り上げた素晴らしいシステムです。いわば、この代払い方式こそが、東京都青果物商業協同組合設立の最大の理由であります。

 大正12年に中央卸売市場法が制定され、東京都内に次々と中央卸売市場が開設されてきました。

東京都青果物商業協同組合
理事長 野本 要二
 東京都青果物商業協同組合の歴史は、この中央卸売市場の歴史と密接不可分の関係にあります。中央卸売市場の売買参加権を得た青果小売店のみが組合員となり、そこでの代払い方式が、市場の円滑な流通に大きく貢献してきたことは明らかであります。

 今日、青果小売店を囲む環境には、誠に厳しいものがあります。食生活の変化、量販店の進出、産直などの市場外流通の進展で、独立自営の青果専門店は年を追うごとに減少の一途を辿り、組合員の数も減少を余儀なくされております。

 このような中にあって、国は食育基本法において、国民の食生活のあり方を見直し、特に野菜、果物の摂取量の増大を推し進めております。

 東京都青果物商業協同組合では、このような時代の要請を先取りして、本部青年会を中心とした八百屋塾を7年前から開設し、会員組合員による研修を続けております。また各市場ごとに、毎年、卸売市場内で市場祭を開催し、卸売市場というハード面をも活用するなどして、青果物の消費拡大に積極的に取り組んでおります。

 先に卸売市場法が改正され、新たなルールのもとに市場流通がスタートしましたが、卸売市場の円滑な運営こそが青果専門小売店の活性化につながり、消費者の食の安全安心に結実していくものと確信し、今後とも適正な市場運用に向けて、売買参加者として結束し、その役割を果たしてまいる所存であります。