■2022年12月 千葉県農林総合研究センター 鈴木健司氏
千葉県は国内有数の農業県として、米、野菜、果樹、花木など多様な農産物を供給しています。千葉県農林総合研究センターでは、これらの産地における農産物の安定した生産や品質の向上をサポートし、また消費者の方々に安全で安心できる農産物が提供できるように新品種育成や新たな技術開発に取り組んでいます。 今回の八百屋塾のテーマのサトイモをはじめサツマイモなどのイモ類、ニンジン、ダイコン、キャベツなどの葉根菜野菜は、その多くが火山灰土の北総台地で栽培されています。そこでは、イモ類・露地野菜を安定して生産するために、複数の作物を順番に栽培する輪作が行われており、サトイモもその輪作の主要品目の1つです。しかし、近年は、もうかる品目が限られ、需要の少ない品目は減少する傾向にあります。 サトイモは、食の歴史が古く、地域文化にも根差した日本のソウルフードですが、残念ながら生産は減少の一途です。消費者がサトイモのおいしさに接する機会が減っているのではと危惧しています。サトイモや日本食の良さ知ってもらうには、まず食べてもらうことからです。そのような中で、産地から消費者からへの橋渡しとして、消費者へ食材の特徴、おいしさを直接伝えることができる八百屋さんへ期待には大きなものがあります。みなさまのますますのご発展を祈念しております。
鈴木健司氏の講演を見るにはココをクリックしてください 【2022年12月18日 第9回 八百屋塾】講演「さといも」について 鈴木健司氏