■2025年2月 タキイ種苗株式会社 関東支店 開発課 課長補佐 新井真琴氏
私はタキイ種苗でレタスの育種を担当していました。 レタス産地の生産者のみなさまは、夏場の気温上昇や、長期間の干ばつなど、温度や降水量の乱高下に直面し、たいへんご苦労されている状況です。それに伴って、レタスの青果価格が高騰する期間が多く続いています。育種とはつねに変化する栽培環境に適応した品種を生み出すことを目標としていますが、近年は気象条件の変化が激しい状況で、育種が栽培環境に負けている場面もあるかと感じます。
ただし、種苗会社がそれを認めてはいけません。未来の栽培環境を予測し、それに最適する品種改良を続けていく使命があります。
今回、2月の八百屋塾で、レタス産地の栽培状況と、今、直面する課題についてお話しさせていただきました。日本の食卓に欠かせない野菜となったレタス。これからもレタスが安定供給できるよう生産者と対話する種苗会社の活動をご理解いただきたく思います。
タキイ種苗株式会社 関東支店 開発課 課長補佐 新井真琴氏の講演を見るにはココをクリックしてください 【2025年2月16日 第11回 八百屋塾】講演「レタス」について タキイ種苗株式会社 関東支店 開発課 課長補佐 新井真琴氏