■2011年9月18日〜19日 出張八百屋塾in山ノ内町 〜 りんご園見学
  • 今日見ていただくりんごは、「サンつがる」。もう終盤にさしかかっているところです。

  • 栽培面積は、りんごが1.7ヘクタールで、ブルーベリーが30アール。ブルーベリーの畑は、今日みなさんに泊まっていただくホテル「セラン」のすぐ下にあります。

  • 私が栽培しているりんごは、「つがる」に始まり、「ジョナゴールド」、それが終わると、「シナノスイート」、「シナノゴールド」となります。
藤浦忠広氏
  • 「ぐんま名月」という黄色いりんごも、高接ぎという技術を使って植えています。今、苗木が2列、40本くらい植えてあり、あと3年もすればだいぶとれだすと思います。

  • ここは標高が580メートルくらいあります。200〜300メートル下の地域でとれるりんごと比べると、色や実のしまり具合がだいぶ違います。

  • 日当たりとしては、りんごに一番いいといわれている向きが南西で、ここは南西傾斜になっています。水はけがよく、大雨が降っても、余分な水分は全部流れていってしまうので、かたくしまった実のりんごができます。

  • 温暖化のせいで、平場のりんごは、色が着く時期と熟期のタイミングがずれ始めています。「つがる」が色を着け始めるのは、気温が20℃を下回り始めてから。最近はだいぶ暖かくなってしまっているので、実はもうできあがっているのに、低温が来ないため、色が着かない。でも、この辺りは産地として適地なので、今のところ、色と熟度はマッチしている状況です。

サンつがる
  • 私は個人販売もしていますし、市場にも出荷しています。販売をしていて思うのは、市場が求めるものと、お客さんがりんごに対して求める味が違う、ということです。市場には、日持ちしたほうがいいなどの理由から、早めにとって出荷しないといけません。でも、私がお客さんに出したいタイミングは、もうちょっと後なんです。「つがる」はふけやすいので、「サンふじ」のように完熟まで待ってからとるのは難しいとは思いますが…。今日は、ぜひ、みなさんご自身で、よさそうだなと思うりんごをとってここに並べ、食べくらべてみてください。本当においしいものがどれか、おわかりいただけると思います。

  • 八百屋さんは対面販売ができるので、本当においしいりんごをお客さんにおすすめしていただきたい、と思っています。

おいしいりんごを選ぶにはお尻を見て、と藤浦氏
みんなで試食
テレビ局の取材も入りました
「ガイヤの夜明け」スタッフが杉本さんを取材中。
番組は11月1日に放映予定です!