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■2010年7月「八百屋の匠 旬情報」

「八百屋の匠」こと、杉本 晃章による最新の野菜・果物インフォメーションです!

◇最新動向
 6月は、主力産地の関東・南東北地方とも好天に恵まれ、各品目とも作柄の遅れは解消。価格も安定し、入荷量は潤沢でした。ただ、7月の主力産地である東北・北海道地方は、4〜5月の低温の影響で作付が遅れており、各品目とも例年より遅れた入荷状況になりそうです。
◇主要野菜・果実の7月の状況
[野菜]
●人参
 千葉産が終盤に入り、青森・北海道産にリレーする上旬は、入荷量が落ち、高値となりそうです。中・下旬より青森・北海道産も本格入荷が見込め、価格も安定してくるでしょう。
●大根
 青森・北海道産ともに定植が1週間ほど遅れており、中旬以降に入荷量が増えそうです。価格は昨年並み、1ケース10k 800円を予想しています。
●キャベツ
 群馬(つま恋)産・岩手産中心の入荷になりますが、両産地とも少し遅れ気味の入荷です。中・下旬以降は入荷量が増え、安値となりそうです。価格は1ケース10k 500〜700円。
●胡瓜
 福島・岩手・秋田県の各産地では、主力の夏秋露地物のピークは下旬となり、例年より1週間〜10日ほど遅れています。中・下旬より潤沢な入荷となりそうです。価格は、5k A級 1,100〜1,300円。
●トマト
 関東産地より東北(岩手・山形・青森)産地に移り、夏秋型の作型に変わります。価格は6月よりは安めとなりそうですが、各産地ともに入荷量は多くないため、昨年並みの予想です。4k 1ケース 1,100〜1,300円の予想。
●なす
 関東各産地(茨城・栃木・群馬・埼玉)は、夏秋物の露地中心の作型に変わります。入荷量の増大は8月にずれ込み、少々高い価格が見込まれます。5k 1,400〜1,800円。
●枝豆  
 入荷が遅れて高めに推移した6月ですが、各産地(千葉・埼玉・群馬)ともに7月は作柄の遅れが解消されそうで、中旬にはピークを迎えるでしょう。1袋(300g) 200〜250円の価格帯を予想。下旬より、新潟・山形産に移ります。  
[果実]
●ハウスみかん

 

 

 各産地(佐賀・長崎・愛知・熊本)は、前年より作付を増やしていて、新盆需要には十分対応可能な入荷量が期待できます。価格は前年対比95%と予想。
●もも
 山梨産は開花が遅れたものの、6月の好天で持ち直し、今月より早生種から日川白鳳に移ります。食味も良好で、新盆需要には銘柄産地も出そろいますが、価格は昨年より少々高めに推移しそうです。
●すもも
 山梨産の大石早生は上旬で終了し、品種がソルダム、貴陽、太陽に移ります。開花時の低温で着果状態が悪く、今年産は1〜2割減の入荷量で、高値が予想されます。
●すいか
 山形・長野産は、作柄の遅れにより7月下旬からの入荷となり、高値が予想されます。ピークは8月の旧盆前となりそうです。
(東京都青果物商業協同組合 理事 杉本 晃章)