■2025年3月16日 第12回 修了式 〜 フタバフルーツ 成瀬大輔氏のお話
近藤卓志氏に続き、フタバフルーツの成瀬大輔氏から、フルーツマエストロ協会の活動を中心にお話をいただきました。以下はそのサマリーです。
◇成田大輔氏について
  • 成瀬大輔氏は、創業85年のフタバフルーツ(東京都中野区)3代目。一般社団法人フルーツマエストロ協会代表理事。

  • 8年前、果物販売に加え、フルーツパーラーを出店。現在、全国に7店舗。

  • 2年前、表参道に「フタバフルーツ研究所」を作り、さまざまな実験をした。

  • かつて大阪の難波で「ファーマーズマーケット」を月1回開催。全国の果実に関わる人びとと、幅広く交流を持っている。
フタバフルーツ 代表取締役
成瀬大輔氏
◇フルーツマエストロ協会とは
  • 活動の中心は、フルーツマエストロ養成とカフェメニューコンテスト開催の2つ。

  • フルーツマエストロとは、日本の果樹産業を支援し価値を伝える "匠(たくみ)"の資格。

  • 養成講座の講師は、元果樹研究所所長長谷川美典氏、札幌保健医療大学大学院准教授金高有里氏、フルーツカッティングの第一人者村上しずか氏ほか。

  • 協会主催の産地ツアー参加、イベント活動スタッフ参加、メディア取材対応、出演ほか。アドバンスコース合格で講師の道も。

  • コンテストのテーマは、規格外品。「エシカルフルーツ」とネーミングし、カフェのオーナーを対象に開催。メニュー化を狙う。今年度のテーマはエシカルみかん。

  • フルーツマエストロ協会ホームページ:https://www.fruitsmaestro.com/

  • フルーツマエストロ協会インスタグラム:https://www.instagram.com/fruits_maestro/

◇フルーツで広がる世界
  • 横浜の保育園で、味だけではなく、楽しくて美しいフルーツの世界を、子供たちに伝える活動をしている。

  • 20年ぐらい前、奈良県で橘の原種「大和橘」に出合った。古事記や万葉集にも出てくる日本古来の果実。大和橘は絶滅危惧種なので、コロンやお酢を作るなど、守る活動をしている。

  • 日本のフルーツは世界が認める、国の宝。

  • エシカルは、SDGsのためではない。拳を振り上げなくても、ジュースを飲めば、果物は形ではなく味だということがわかってもらえる。

  • 果物は食べるだけではない。アダムとイブはりんご。アンディ・ウォーホルはバナナの絵。ニュートンはりんご。企業のアップルもりんご。イタリアのファッションブランド「ドルチェアンドガッバーナ」が、毎年出すのは柑橘のコロン。グッチはイチゴ柄のパンツ。

  • フルーツには、かわいい、幸せ、愛がある。自由の象徴。フルーツを通して、たくさんの愛と平和が生まれる未来を作っていきたい。
 

【八百屋塾2024 第12回】 挨拶講演「国産果物の現状」について講演「フルーツマエストロ協会」について修了式茶話会