■2017年4月9日 第1回 開講式 〜 食べくらべ

◇春野菜などの食べくらべ

  • 春野菜、「山うど」と「軟白うど」を食べくらべた。料理は、うどのサラダ、山うどのきんぴら、ふきのとうの天ぷら、ふきとツナのさっと煮、「香りごぼう」のきんぴら、たけのこ煮、根みつばのおひたし、葉たまねぎのぬたなどを試食した。
 
うどの食べくらべ
うどのサラダ
うどのきんぴら
ごぼうのきんぴら
ふきとツナのさっと煮
ふきのとうの天ぷら
葉ごぼうの葉のかき揚げ
たけのこ煮
根みつばのおひたし
葉たまねぎのぬた
   
 
◇調理について
[大石みどり氏より]
  • ぬたは冬はわけぎで作りますが、今日は葉たまねぎを使いました。ゆでて、辛子酢味噌で和えます。わかめ、ちくわとあわせましたが、赤貝、あさり、まぐろなどでもおいしくできます。

  • 根みつばは、海苔で和えました。根っこはきれいに洗ってきんぴらにできます。

  • きんぴらは、うど、「香りごぼう」の2種類を作りました。うどのほうは皮もすべて使いました。ごま油で炒めて、めんつゆで味つけをしています。

大石みどり氏
  • サラダは、うどのせん切り、水菜、赤パプリカ、小たまねぎが入っています。

  • ふきのとうは天ぷらにしました。山菜のようなアクの強いものは天ぷらにするとたいていおいしく食べられます。

  • 「葉ごぼう」の葉は、刻んでかき揚げにしました。佃煮にもできます。

  • ふきは皮をむいて煮ました。

  • うどは皮を厚めにむいて、皮はきんぴらに、中はピクルス、おすましなどに使うといいでしょう。刻んでごはんに炊き込んでもおいしく食べられます。なお、うどは切ったら酢水に漬けないと褐変してしまいます。白く仕上げるには、酢を入れた湯でゆでてください。
 
◇食べくらべ、八百屋塾の感想など
  • スーパーに勤務しています。軟白うどは歯触りがシャキシャキしていて、山うどはサクサクしていました。軟白うどのほうがかたく、山うどのほうが若干やわらかかった。香りは山うどのほうが強かったです。

  • 飲食業をしています。軟白うどは筋っぽかった。山うどのほうが歯切れがよくてやわらかく、みずみずしい気がしました。

  • 築地の仲卸で働いています。レストランに野菜を納めているので、洋野菜を扱うことが多いのですが、「オニオンブランシュ」は肉や魚などメインの付け合わせにすることが多く、たいてい加熱するので、生で食べてもおいしかったのが驚きでした。時期としては1ヶ月くらいしかありませんが、アピールできる商材ではないかと思います。試食したセロリがとてもおいしかったです。見た目は同じでも固定種とF1では味が違う、というのを感じられて、とても勉強になりました。

  • 今年、グレープフルーツが増えないので、「Mr.八百屋」の樋口さんに聞いてみたところ、去年の秋からの天候が影響しているのでは、とのことでした。 秋に巨大ハリケーンが来て、フロリダにも甚大な被害をもたらしました。また、11月から1月までは雨が少なく、水不足だったことも量が減った大きな理由のひとつだそうです。今後も大玉の入荷が増えることはないのでは、ということでした。
 

【八百屋塾2017 第1回】 挨拶講演「八百屋のありかた」勉強品目食べくらべ