■2014年6月15日 第3回 トマト・ハウスみかん 〜 食べくらべ
◇ほうれん草の食べくらべ
  • 1年間通してのほうれん草の食べくらべ。この日は、栃木県産のほうれん草でした。産地の最低気温は14℃、最高気温は25℃。単価は110円。
ほうれん草(栃木県)
ゆでたほうれん草
◇トマトの食べくらべ
  • トマトは、北海道、栃木、茨城の大玉3種類を食べくらべ。ミニ、ミディ、フルーツトマトも何種類かを食べくらべました。
北海道平取町の「桃太郎エイト」
栃木県足利市の「麗容」
愛知県の「匠」トマト
山形県の「カンパリ」
佐賀県の「華クイン」
長崎県のカラフルトマト
◇その他の試食
  • トマトの料理は、白だしを使ったトマトのお浸し、トマトの卵炒めを試食。その他、ハウスみかん各種、トウモロコシ、メロン「味の香」なども試食しました。
白だしを使ったトマトのお浸し
トマトの卵炒め
トウモロコシ2種
◇調理について
  • 青トマトのお浸しは、よく冷やしていただく夏におすすめの料理です。今日は、市販の白だしを水で割りました。白だしは色がついていないので、夏らしく爽やかな料理に仕上がります。

  • 卵炒めは、アツアツを食べるのが大事。レシピには、鮭を焼いて、トマトを炒めて卵でとじると書いてありますが、トマトの汁が卵に混ざるので、全体に赤っぽく仕上がります。家庭ではこれでいいと思いますが、一手間かけて、鮭と卵を先に炒めていったん取り出し、それからトマトを炒めて元に戻すと色のコントラストがきれいに仕上がります。トマトには糖度があるので焦げないように注意してください。ただ、卵炒めは強火でないとおいしくできません。鮭は甘口の安いものでも十分おいしくできます。
古川恭子氏
  • ミニトマトを半分に切り、100度のオーブンで1時間焼くと味が濃くなり、おすすめです。冷凍もできますし、スパゲティなどに便利に使えます。生で食べる以外にもいろいろとお試しください。
◇食べくらべ、試食の感想など
  • ほうれん草は、茎にえぐみがありましたが、葉は甘かったので、全体的にはえぐみが軽減されて食べられるかな、と思いました。

  • 大玉トマトは、全体的に水っぽいというか、トマト独特の味がなく、イマイチでした。3種類のなかでは「ファースト」が一番トマトらしかった。「麗容」は味に主張がないように思いました。

  • 「麗容」より、「マイロック」、「ソプラノ」のほうが好みです。北海道、平取の「桃太郎エイト」は、この時期としてはまあまあ。「ファースト」はねっとりとした食感で香りが強く、それぞれに違いがあってよかったと思います。

  • 大玉トマト3種類は、いずれも肉質がやわらかく、酸味も甘みもあまりなくて薄味に感じました。

  • 横浜の市場で仲卸の営業をしており、今回が八百屋塾初参加です。ハウスみかんを売っているので、今日、食べくらべができてよかった。中玉トマトは、「華クイン」が思ったより味が薄かった。「カンパリ」は以前食べたものより肉厚で香りもあり、味も濃くておいしかった。時期を変えてまた食べてみたい、と思いました。

  • 大田市場で働いており、今日初めて八百屋塾に参加しました。初めて食べくらべをしましたが、食感も味もそれぞれ違って勉強になりました。

  • 秋田から来ています。ミニトマトは、オレンジが一番おいしかった。「アイコ」はかためで、「スーパーフルーツトマト」は口に入れたとたんに酸味が先に来て、甘みはあまり感じられませんでした。「桃太郎ヨーク」が、やわらかくておいしかったです。

  • 北海道、平取の大玉トマトは、味が薄めだった。フルーツトマトは酸味をすごく強く感じました。夏場は酸味がそれほどきつくない水分の多いトマトがおいしいかもしれない、と思いました。「カンパリ」が意外とよかったので、安く買えれば扱いたい。

  • 緑色のトマトは食べられない、というイメージがありましたが、実際に食べてみたら意外とおいしかったです。ミニトマトで一番おいしかったのは、オレンジ色のもの。「アイコ」は、多少甘みもあり、かためで、個人的に好きです。「スーパーフルーツトマト」は酸味があって、かためでした。「桃太郎ヨーク」は肉質がやわらかくて甘みがあり、個人的に好みではないのですが、売るのにはいいと思いました。

  • 青いトマトのお浸しを初めて食べましたが、おいしかった。青いトマトは、いわれなければトマトだとわからないかもしれません。
 
 

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