■2015年11月8日 第8回 きのこ・みかん 〜 勉強品目「きのこ」について 東京青果(株) 岡田泰造氏
◇勉強品目「きのこ」
  • 本日お持ちした「菌床生しいたけ」は、宮城・JAあさひな。味や形状など、現在入荷している「菌床しいたけ」の中でもトップクラスです。

  • 「大黒しめじ」は、京都・タカラバイオ。宝酒造の子会社です。別名は、「ほんしめじ」。七福神の腹に見立てて「大黒しめじ」と名づけられました。うまみ成分のグアニル酸の含有量が多く、希少価値が高いきのこです。

  • 「丹波しめじ」も、京都・タカラバイオ。別名は「はたけしめじ」。ぶなしめじとはかなり違い、松茸に近い仲間で、古来より、おいしいきのこの代表として知られています。
東京青果(株) 岡田泰造氏
  • 「バイリング茸」は本日ご用意できなかったのですが、エリンギの変種といわれているきのこで、別名は「はくれい茸」。歯ごたえがあるわりにやわらかいのが特徴です。

  • 「エリンギ」は、長野・ホクト。全国の半分くらいをホクトが作っています。

  • 「はなびら茸」は、山梨。サラダなどでもいいですし、加熱してもシャキシャキとした歯ごたえが残るので、炒めものにしてもおいしいきのこです。

  • 「えのき茸」は、長野・金井きのこ。普通の「えのき茸」に比べて軸が太いのが特徴です。機能性が高いとされ、エノキ氷といった食べ方も提案されています。

  • 「ジャンボなめこ」は、福島・鈴木農園。炒めてもおいしい大粒のなめこで、なめこ汁やなめこおろしだけではない食べ方が提案できます。

  • 「たもぎ茸」は、山形・鮭川。主産地は北海道です。独特の色で、シャキッとした歯ごたえがあり、いい出汁も出るので、鍋物、味噌汁、炒めものなどにおすすめです。ただし加熱すると色は落ちます。

  • 「やなぎ松茸」は、長野・きのこ村。シャキシャキとした歯ごたえが特徴です。「茶樹茸」は「やなぎ松茸」の選抜種で商標登録したもの。茶色い野生種のエノキとは違うものです。

  • 「アワビ茸」は、長野・中野市。暖かいところで自生するきのこで、中国料理に使われます。

  • 「ヤマブシタケ」は、長野・JAちくま。傘も柄もない、白い球状のきのこで、独特の形状から、「ウサギ茸」、「ハリセンボン」とも呼ばれます。以前、認知症予防に効果があるなどといわれて話題になったことがあります。

  • きのこは機能性が高い食材だといわれています。今後、きのこと健康がつながっていけば、消費拡大になるだろう、と期待しています。
◇きのこの写真
菌床しいたけ
(宮城)
菌床しいたけ
(鳥取)
原木しいたけ
(広島)
大黒ほんしめじ
(京都)
丹波しめじ
(京都)
エリンギ
(長野)
エリンギィ
(鳥取)
はなびらたけ
(山梨)
えのき茸
(長野)
えのき茸
(鳥取)
味えのき
(長野)
野生種えのき
(長野)
ジャンボなめこ
(福島)
たもぎ茸
(山形)
柳まつたけ
(長野)
黒あわび茸
(長野)
ヤマブシタケ
(長野)
菌床まいたけ
(鳥取)
ひらたけ
(長野)
とき色ひらたけ
(長野)
きぬがさだけ
(台湾)
ポルチーニ
えのき加工品
(長野)
きのこ加工品
(長野)
 
■2015年11月8日 第8回 きのこ・みかん 〜 勉強品目「みかん」について 橋本幾男氏
◇勉強品目「みかん」
  • 今年のみかんはどこの産地のものも平均して味がよく、あまり変わらないので、自分の好みのみかんを売ればいいと思います。ただ、これまでだいぶ量が出ているので、年末にどの程度あるかが心配です。「南柑20号」はそこそこあると思いますが、普通温州はないと思ったほうがいいでしょう。

  • うちの店では、これからは紀州を売る予定です。

  • 「原口早生」は食べやすいのですが、大西海と山川ぐらいしか作っていません。これからはほとんどが「宮川早生」になると思います。

  • 「味っ子」は「味丸」の5キロ箱のことです。
橋本幾男氏
◇みかんの写真
温州みかん
(愛媛・宇和島)
温州みかん
(愛媛西宇和・日の丸)
温州みかん
(長崎西浦・味まる)
温州みかん
(福岡)
 

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