■2013年4月21日 第1回 開講式 〜 塾生より
[佐久間貴久さん]

 豊島市場に出入りしています。もっと野菜と果物のことを勉強したいと思い、参加しました。

佐久間貴久さん
[野口敬洋さん]

 豊島市場の野口です。八百屋なのに野菜のことを知らないのはまずいと思って、勉強するために参加しました。目標は、勉強した知識をよりわかりやすくお客さんに伝えることです。

野口敬洋さん
[千葉さん]

 コモディイイダ野田支店から参りました。入社して30年になりますが、まだまだ知らないことがあり、再度勉強するつもりで参加しました。

千葉さん
[槐(さいかち)春治さん]

 このところ、たけのこが売れないので、何かいいアイデアがないかと思って、今日参加しました。まず生は売れません。ゆでたのも、1週間に3回食べる方と全く食べない方に分かれます。それを何とか平均的に売れるようにできないかと思っています。毎年、売れなくなっていくという不安があります。たけのこが大好きな方の食べ方を教えてあげても、今の若い人は煮物なんて作らない、といいます。今後、たけのこを絶やさないで売っていくために、勉強したいと思います。

槐春治さん
[高橋さん]

 コモディイイダ町屋店に勤めています。いろいろな知識も得たいのですが、先輩方に教えてもらったことを今実践できているのか、忘れている面もあると思うので、それを再確認しながら勉強していきたいと思います。

高橋さん
[坂本晶子さん]

 今年2年目になるカメラマンの坂本です。専門は、料理、植物、農業、漁業など。1ヶ月半、ローマのカルチョフィ、アスパラガス、ファーベ、ホップの若芽の挿し木を中心に、イタリアで住み込み生活をして、一昨日帰ってきました。
 私は福岡の大牟田出身で、たけのこは自分で掘って食べた経験しかありません。朝4〜5時に祖父と山に入ってたけのこを掘り、夕方からゆでて、翌日から刺し身や煮物にして食べていました。たけのこの時期になると、寝る前に独特のにおいがキッチンに立ちこめていたものです。今の若い人は生で買ってゆでて食べる気がしない、という話を聞いて、ちょっとギャップを感じました。

坂本晶子さん
[桜井さん]

 北区東十条のコモディイイダから来ました。まだ店を任されるようになって間もないのですが、今日得た知識を会社で生かせるようにしたいと思います。

桜井さん
[斉藤さん]

 コモディイイダの斉藤です。入社2年目で、野菜や果物についての知識がないので、参加しました。

斉藤さん
[佐野さん]

 妻が八百屋をしており、豊島に所属しています。私自身は手伝う程度で、野菜の知識がないので、この機会に野菜の勉強をして、将来的に妻のサポートができるようになりたいと思っています。

佐野さん
[竹内せつ子さん]

 親の代から八百屋をしており、私で2代目。今は3代目が後を継いでいます。最初は、後継者を育てる会に子どもたちを入れたのですが、代わりに授業を受けた私がはまってしまい、もう何年も通っています。そのときすぐに身につかなくても、お店でお客さんに聞かれたときに、「これは習ったことだ!」とお話しできたりして、だんだんと身についていると思います。船橋で八百屋塾に通っているのはうちの店1軒だけ、と胸を張って頑張っています。

竹内せつ子さん
[森輝夫さん]

 葛飾区の高砂で八百屋をしており、6年ほど八百屋塾に通っています。最初はただ野菜を安く売るだけ、自分の意見を一方的にお客さまに伝えるだけだったのですが、今は買う立場の方が何を知りたいのかを考えるようになりました。また、手間暇をかけることをここで学び、お客さまにいい時間を気持ちよく過ごしてもらいたい、と思うようになりました。これからも、自分の都合ではなく、お客さまの都合に合わせて、買いやすいように、お店を発展させていきたいと思っています。

森輝夫さん
[内田昌一さん]

 八百屋塾に通って2年目になります。八百屋塾で得た知識を、お客さまに聞かれたときに瞬時に答えられるようにしたいと思っています。的確な答えが出ないとしても、味の特性など、近い答えがすぐ出るようにしたいです。

内田昌一さん
[藤木すみさん]

 八百屋塾では、いろいろな新しい品種が勉強できて、おいしい調理の仕方も学べるので、毎回楽しみにしています。

藤木すみさん
[光本敏子さん]

 八百屋は、子どもの頃から私のあこがれの仕事で、かっこよくてきれいな仕事だと思っていました。先ほどの杉本さんの話の中で「うちの八百屋」といっていた気持ちがよく分かります。
 今、私は、社会教育関係団体で子育て支援をしています。八百屋塾でやっている食べくらべを子どもたちにやらせてみたい。また、産地を見に行ったりして、何とか子どもたちが野菜好きになるようにしたいと思っています。

光本敏子さん
[林志堅さん]

 富江商店の野菜部で働いています。中国人ですが、育ちは日本で、両方の国に出入りしているので、日本の野菜も中国の野菜も食べています。うちの店のお客さんも、みんな中国産を嫌がります。私は、中国の野菜もそう悪くはないと思い、何が違うのか分からないので、それを勉強したいと思っています。あと、まだ仕事に就いてからそれほど経っていないので、諸先輩方にいろいろと教えてもらいたいので、よろしくお願いします。

林志堅さん
[伊能勢博一さん]

 富江商店から来ました。最初はアルバイトで販売をしていて、今は正社員で野菜を売っています。見た目が若いというだけで、「どうせ聞いてもわからないよね」とお客さんに思われていることが多くて、悔しい思いがあるので、若いけれど野菜のことに関しては負けないぞ、という風になりたいです。

伊能勢博一さん
[近藤達也さん]

 北区の王子で八百屋をしています。高校卒業後、八百屋とスーパーに勤め、今は父がやっていた八百屋を継いでいます。昔は薄利多売で、安い野菜や果物を売っていれば買ってくれる、という意識でいたのですが、実際に店をやり始めると、それだけではダメなのが分かりました。味にもこだわって、品物をどれだけお客さんに説明できるかが大切で、勉強したいと思って八百屋塾に通い始めました。今年で4年目になります。これからも知識を高めたいと思っています。

近藤達也さん
[柳原佑基さん]

 私は、静岡県浜松市の柳原新聞店から派遣されて、富江商店に野菜の仕事の勉強に来ています。新聞自体、衰退産業なので、いろいろな事業をしているのですが、その中で野菜の配達をしようということになりました。ただ、野菜の知識を持っている人が少ないので、私が社会勉強の一環として、富江商店で仕事をすることになりました。そういう機会をいただいたので、もっと野菜の知識を得て帰りたいと思い、八百屋塾に参加しました。

柳原佑基さん
[野田孝次郎さん]

 葛西の野田です。亀有の八百屋で働いています。今回で8年目になります。去年よかった産地のものが今年もいいとは限らないので、毎年ここで勉強して、正しい知識を身に付け、頼れる従業員になることを目指しています。

野田孝次郎さん
[積田朋昌さん]

 千葉県大網白里市で、農産物の直売所をしています。お店を一から立ち上げて、5年経ちました。最初はまったく野菜の知識がなかったのですが、あるときたまたま杉本さんの講演に行って、八百屋塾のことを知りました。5年目になり、だいぶ野菜の知識も増え、お店で大変役立っています。これからは、野菜の加工販売にも取り組んでいけたら、と思っています。たけのこも生でしか売っていなかったので、ゆでて売る方法もあるんだな、と初めて知りました。漬け物にしてもそうですが、加工して販売し、おいしいものを買っていただくという方法を勉強したいです。

積田朋昌さん
[熊田さん]

 コモディイイダ東大宮店から来ました。まだ新しい店を任されて、半年しか経っていないので、毎日お客さんを獲得することで精一杯です。野菜や果物に携わって11年目になりますが、まだまだわからないことだらけなので、八百屋塾では五感をフル活用してがんばりたいと思っています。

熊田さん
[石山由美子さん]

 清瀬市で約60年、3代続く八百屋をしています。清瀬は農業が活発で、直売所が80軒くらいあります。その中で八百屋を続けるために、差別化など、いろいろ考えながらやっています。今年は自分が5年ほど前から温めていたビジョンを行動に移せることになりました。品種の勉強ももちろんですが、時代の流れが速いので、いろいろな視点からものを見ることが大事だと思っています。今年は、新しい情報や仲間同士のネットワークを求めて、八百屋塾に参加しようと思っています。また、調理の先生から、素材の持ち味を生かした、しかも、食べるとホッとするような味付けのノウハウも教えてほしいと思っています。

石山由美子さん
[田中党子さん]

 野菜ソムリエ協会のホームページでコラムを書いたり、協会が出版している書籍に文章を書いたり、商品開発、レシピ提案など、フリーで食の企画の仕事をしています。去年は、トマトのレシピ本も出しました。東京駅構内のグランスタダイニングにある「百花百菜」というジュースバーで私が商品企画を担当したジュースが2種類ほど出ています。来月からは築地市場の東京シティ青果で企画の仕事を担当することになりました。豊洲に移転するにあたり、野菜・果物をもっと食べてもらうために新しいことをしていこうということで、いろいろと面白い企画を考えています。

田中党子さん
[市川純子さん]

 西小山のサンキンという八百屋で働いています。八百屋の仕事も野菜も日々変わっていくので、飽きない仕事で、私にとっては趣味みたいなものになっています。朝3時くらいから寝るまで野菜漬けで、人生そのものが野菜といっていいくらいです。幸せな人生だな、と思っています。

市川純子さん
[SONKOさん]

 サンキンさんの客です。エステティシャンを30年以上しており、人間の質が相当変わってきた、と感じています。そこで、おいしく、楽しく、美しくをテーマに、「笑顔倍増計画」を展開しています。料理教室や、お手入れの仕方、セミナーを通して「私たちは地球人なので、地球から生えたもの(植物)を食べましょう」とお話ししたりしています。全国いろいろなところに、セミナーやエステなどで呼んでいただくので、いろいろな方と知り合うことができます。八百屋塾でしっかり勉強している方がいること、安心できるものを生産している方がいることを伝えていきたいと思います。

SONKOさん
[小島潤子さん]

 八百屋塾は2年ぶりです。以前通っていた頃は、大地を守る会に勤務しており、八百屋塾で学んだことは大変役に立ちました。この12月に退職し、「ベジパラ」というサイトを立ち上げました。野菜と果物の情報発信、産地の情報発信、農産物のマッチングのお手伝い、レシピの作成請負、コミュニティの運営をしています。まだ立ち上げたばかりなので、みなさんにご覧いただき、ご意見をいただければ、と思います。

小島潤子さん
[豊野美紀さん]

 近藤青果店の豊野です。八百屋を始めて約6年になります。そろそろ八百屋塾で得た知識を、お客さんとのやりとりの中で出せるようになってきました。ここに来ることで初心に返る、という気持ちもあります。また、正直、最近売上が落ちているので、モチベーションを上げるためにも、毎月の決起集会のような気持ちで参加しています。

豊野美紀さん
[山崎倫子さん]

 今年で3〜4年目になりますが、まだまだ勉強不足だと感じています。月1回の貴重な勉強会ですが、仕事の都合で欠席してしまうこともあり、そんな中、今年はなるべく参加して、何かひとつでも経験を持ち帰れるようにしたいと思っています。

山崎倫子さん
[月田瑞志さん]

 荻窪の八百屋で働き始めたばかりです。去年、少しの間だけ働いた八百屋で、野菜に囲まれた仕事の魅力にはまりました。でも、品種特性や味の違いをまったく知らなかったので、お客さんに聞かれても答えられない、という歯がゆい思いもしました。きちんと勉強して、お客さんに伝えられるようになりたいと思います。

月田瑞志さん
[稲葉さん]

 コモディイイダ勤務で、今年から青果物担当の主任になりました。まだ主任になったばかりで、わからないことだらけなのですが、せっかくの機会なので参加しました。しっかり勉強したいと思います。

稲葉さん
[大川さん]

 コモディイイダ新河岸店から来ました。川越にあり、地場野菜が豊富な地域です。日頃から、生産者のところや畑に行く機会があり、交流を図っています。これからも地場野菜を盛り上げ、地産地消を目指してがんばります。

大川さん
[中村拓さん]

 3代続く惣菜屋で料理を作っています。最近組合に入り、葛西市場に出入りするようになりました。仕入れが面白くて、今、一生懸命勉強中です。料理のことも勉強したいと思います。

中村拓さん
[横山信彦さん]

 よみうりランド駅前で八百屋をしています。長年、八百屋塾に通っていますが、毎回新しい情報が得られて、お客さんに聞かれたことにも答えられるようになりました。ようやく最近アウトプットできるようになってきた、と感じています。新しい情報がどんどん出てくるので、八百屋塾に来ないとまずい、というような感じで、もう生活の一部になっており、毎回楽しみに参加しています。

横山信彦さん
[高橋航さん]

 果菜里屋(かなりや)の高橋です。去年から八百屋塾に参加して、勉強しています。私は先輩から、たけのこは穂先が緑色のものが新鮮でいいと聞いて、それを仕入れていたのですが、今日、杉本さんの話を聞いて、黄色いほうがおいしいと聞いて、お客さんに申し訳なかった、と思っています。

高橋航さん
[古川最一さん]

 調理を担当しているスタッフの息子です。無理を言って参加させてもらいました。今、大学院の2年生で、来年から、京都の種苗会社で野菜の育種をすることになりました。今後、新しい品種を作る上で、八百屋さんの視点も大事だと思うので、ここで勉強したいと思っています。

古川最一さん
[木谷祐子さん]

 千葉県柏市で、「ナチュラルシーズンひろはな」という青果店をしています。昨年の5月にオープンしました。いつもお世話になっている仲卸の方に八百屋塾のことを聞いて参加しました。今よりも物知りになって自分を成長させたい。また、自分のやりたいことを明確にして、特徴あるお店作りに役立てたいと思っています。楽しく参加したいと思っているので、よろしくお願いします。

木谷祐子さん
 
■2013年4月21日 第1回 開講式 〜 実行委員の紹介
  • 実行委員長:関澤健
  • 司会進行:豊島市場 鈴木一隆
  • 前実行委員長:安蒜俊男
  • 世田谷市場 西沢好晴
  • 神田商組 高橋廣道
  • 神田商組 高橋芳江
  • 淀橋市場 飯塚高史
  • 豊島市場 大野武男
  • 調理:上原先生、古川さん、川村先生、中根さん
  • 記録:草間壽子
 

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