埼玉の「千寿ねぎ」は、もともと千住地域で作られていたものをブランド化したものです。

宮城の「曲がりねぎ」は、畑の地下水位が高いため、長く育てられなかったので、1回抜いて斜めに植え直すという栽培方法で作られたものです。

宮城の「リーキ」。かつて、「リーキ」は輸入物ばかりでしたが、今は国産もあります。味はねぎと似ていますが、ややさわやかだと思います。

今年の作柄について、葉物は1〜2割少なめだといわれていたのですが、このところの好天でだいぶ持ち直しています。相場はやや高いにしても、去年ほどではないかもしれません。いろいろなところから情報を仕入れるのはもちろんですが、近くに畑があれば、見て判断できることも多いので、みなさんもぜひ近くの畑をチェックしてみてください。

「千寿ねぎ」はブランド名で、「千住ねぎ」とは違います。「千寿ねぎ」は一年中売っていますが、「千住ねぎ」は今頃から2月ぐらいまでです。

ねぎの青い部分を「葉」、白い部分を「茎」だと思っている人がいますが、白い部分も葉っぱです。根の上にちょっとついている円盤状の部分が茎です。また、じつは、みなさんが見ている葉は全部裏側です。こうしたことも頭に入れておくといいと思います。

庄内の「あさつき」はどちらかというとたまねぎに近く、ねぎの仲間ではありません。

「国分にんじん」はなますに最適で、シャキッとしたおいしいなますができます。ぜひみなさんも、青首ではなく「三浦だいこん」と、「国分にんじん」のような長にんじんで本物のなますを作って、お客さまに教えてあげてください。