■2023年12月17日
第9回 青菜・きんかん

八百屋塾2023 第9回目のテーマは「青菜」と「きんかん」でした。

青菜の展示-1
青菜の展示-2
青菜の展示-3
きんかんの展示
 
■八百屋塾実行委員長 柴田健太郎

 おはようございます。

 本日のテーマは、小松菜など冬の青菜です。年末にかけて気になる小松菜の相場は、東京青果さんにうかがってください。今回は、講師の方のご都合がつかず、スタッフが小松菜を取材し、お話しします。

 12月22日は冬至です。日が1番短くなる日、太陽が生まれかわる日とされ、体を清め、南京を食べて運をつける風習があります。青果組合では、「ん」が2つつくものを食べて運気を上げよう、とPRしています。かぼちゃ、れんこん、にんじん、ぎんなん、きんかんなども冬至の日に売り出したい。今日は冬至七種を使った調理提案もあります。試食して、みなさまのお店でもご協力をお願いします。

八百屋塾実行委員長 柴田健太郎
 
■東京都青果物商業協同組合 理事長 近藤栄一郎

 おはようございます。今年もあと2週間足らずとなりました。慌ただしい中、八百屋塾にご出席いただき、まことにありがとうございます。

 今年の夏は非常に暑く、事業者としては大変厳しい1年だったのではないでしょうか。しかも、ここに来て、茨城の白菜やレタスが出荷調整をするということで、青果物が温度に左右されやすいのを改めて感じています。来年以降も異常気象が続くといわれています。われわれ八百屋も、さまざまな角度から勉強し、商売に取り組む必要があると思っています。

東京都青果物商業協同組合 理事長
近藤栄一郎

 今日のテーマは、冬の葉物野菜です。昨日、私は、「三河島菜」の生産者さんとお話をしました。うちの地元にある神社では6月のお祭りに向けて、5月頃から三河島菜をプランターに植えて参道に並べます。ですから、私にとって、三河島菜は大変馴染みの深い野菜です。

 最近、葉物は、スーパーでは袋に入ったものが売られています。八百屋としては、束のほうれん草や小松菜を見ると懐かしいなという思いが沸き上がると同時に、そういうお野菜をお客さまと対話をしながら販売するのが基本ではないかと感じています。

 「山東菜」も年々作る人が減っています。世の中が変わったといえばそれまでかもしれませんが、業者も栄枯盛衰を繰り返しながら改良されていくと期待したいです。今日はぜひわれわれ八百屋の真髄である葉物野菜について、みなさまに勉強していただきたいと思っています。

 最近、八百屋塾の参加者が少ない、と青年会長が嘆いております。私も、組合の会合があるたびに1人でも多くの方にご参加いただきたいと呼びかけていますので、みなさまもご協力お願いします。

 残り僅かとなった2023年、ご自愛いただきながら、新しい年を健やかに迎えられるようご祈念申し上げ、挨拶に代えさせていただきます。

 

2023年度 第10回八百屋塾
2024
年1月21日(日)

講演: 「さつまいも」について(仮題)
講師: さつまいもカンパニー株式会社 橋本亜友樹氏
勉強品目: さつまいも、いちご


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