■2009年6月21日 第3回 〜 実行委員長挨拶 安蒜俊男

 みなさん、おはようございます。雨の中、ご苦労様です。お店も忙しいこととは思いますが、今回も、しっかり勉強してください。

 6月の八百屋塾は、「なす」全般と、「ハウスみかん」を勉強します。なすはやや出が遅れているような感じですが、これから一気に出てくると思います。そのときにうまく販売できるように、今日、勉強してください。

 先日、和の料理人の方にお話をうかがう機会がありました。そのときに、「日本料理には4つの要素がある」という話を聞きました。和食文化の4つの要素とは、「はしり」、「旬」、「なごり」、「ときなし」。なんとなく想像はつきますが…。

 「はしり」というのは、出回り始めで、すごくエネルギーが多い。「旬」は、栄養や味が充実している。「なごり」は、酸味や甘味が強く、酵素が働いている。「ときなし」、これは調味料ということで、シーズン全般に対して使う、と。

 「なごり」を食べたら、次のシーズンまでとっておくというか…。来年の「はしり」まで待つ。それによって折り目をつけて…、ということをしないと、人間の感覚が鈍る、というお話でした。興味深かったので、ここでお話させていただきました。

 和食文化の代表格といえば、なすでしょうか。ここで、しっかりとなすの勉強をして、これからの販売に役立ててほしいと思います。

  それから、ちょうど今、梅を漬けるシーズンで、販売も最盛期です。今年は最終的に価格が下がらないような感じがしますが…。真っ黄色になった梅は、モモのような香りがするような気がしませんか。ぜひ、お客さんに、香りもいっしょに販売してほしいと思います。

 では、今日は、杉本さんになす全般について講義してもらいますので、しっかりと勉強してください。よろしくお願いいたします。

 

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