■2016年4月17日
第1回 開講式
 2016年4月17日(日)、今回で17期目となる『八百屋塾2016』の開講式が行われました。

 勉強品目のテーマは、「匠が選ばない野菜」。春キャベツ、春大根、新にんじん、春白菜、新玉ねぎ、新タケノコなど、春が旬の野菜を勉強しつつ、入手可能な範囲で、トウ立ちしたものや育ちすぎた野菜を集め、その特徴などについて、「八百屋の匠」と呼ばれる杉本晃章さん(八百屋塾元実行委員長、杉本青果店店主)に解説していただきました。

野菜の展示
 
■実行委員長 西沢 好晴

 おはようございます。ようこそ、八百屋塾へ。これから1年間、12回の勉強会を行います。第3日曜日が主になりますが、ときどき第2日曜になることもあるので、Facebookなどで随時お知らせします。

 八百屋塾は、東京都青果物商業協同組合の事業のひとつです。八百屋の資質を上げ、後継者を育てていくために始まったもので、野菜を食べくらべたり、野菜の氏・素性を学んだりしていきます。みなさんは野菜や果物が好きでここに来ていると思いますが、大好きになれば、もっと野菜のことが知りたくなり、勉強したいと思うようになるでしょう。この1年間、どうぞよろしくお願いします。

実行委員長 西沢 好晴
 
■東京都青果物商業協同組合理事長 野本 要二

 おはようございます。八百屋塾は、東京都青果物商業協同組合が中心となって運営しています。みなさんにいい八百屋さんになってもらうための勉強会として、2000年(平成12年)から始まり、今年で17年目になります。本日の開講式にこれほど多くの方にお集まりいただけたことを、大変嬉しく思っています。

 熊本地震で被害に遭われた方には、心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。東日本大震災のときには、被災した八百屋さんに義援金をお届けしました。今回の地震も、復興には相当時間がかかると思いますので、できる限りのご支援をしたいと思います。

理事長 野本 要二
 私ども、東京都青果物商業協同組合は、今年で94年目を迎える歴史の古い組合です。 昔は神田に市場があり、大澤さんという方が、その中で団体を作りました。まだ汽車が走っていた時代です。八百屋塾は、元東京青果の江澤正平先生が創始者で、現在まで続いています。 のちほど、杉本さんや樋口さんなど、この会出身の成功者からお話があります。

 私は、八百屋の経済的地位の向上も大切だと考えています。商売ですから、利益をあげなければいけません。そして、八百屋さんは、長い時間働きすぎていると思います。どうやってお金を儲けて、時間も作るか。そうしたことも検討しつつ、1年間八百屋塾で勉強してスキルアップし、利益の上がる八百屋さんになっていただきたい。仕事が楽しい、というだけでは、世間一般の基準からするとややずれているのではないでしょうか。この中からみなさんの見本になるような八百屋さんが1人でも2人でも出てほしいと思います。1年後、成功例を講演してくれる人が現れることを期待しています。いい八百屋さんを目指して、がんばってください。ありがとうございました。

 

2016年度 第2回八百屋塾
2016年5月15
日(日)


講演:「じゃがいも
」について
講師:財団法人いも類振興会 理事長 刈谷
昭男氏


テーマ野菜:じゃがいも


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