■2016年11月20日 第8回 さつまいも・柿 〜 商品説明 「里芋」「かりん」について
◇里芋、かりんなど
  • 「八つ頭」といえば、ボコボコとした形が特徴で、子孫繁栄の縁起物でもありますが、千葉県が扱いやすいようにとツルリとした形のものを開発したそうです。のちほど煮物で試食してください。

  • 「甚五右ヱ門芋(じんごえもんいも)」は、山形で江戸時代から14代続く農家さんが作っている里芋です。山の中にあるかたい粘土質の土地で栽培されており、上品な味わいで、皮が薄くツルリとむけるのが特徴です。価格はかなり高いですが、贈答用として人気があります。
(株)果菜里屋 高橋芳江氏
  • 長野の知人が、かりんがたくさん採れたから、と送ってくれました。かつては、実になる前、まだ花のうちに瓶に入れ、焼酎を加えてかりん酒にしたものを作っていて、どうして瓶に入っているのかが不思議で話題になったのですが、高齢のため作らなくなってしまいました。かりんは風邪予防にいい、といわれています。よろしければお土産としてお持ち帰りください。
八つ頭
(千葉・まるさ園)
甚五右ヱ門芋
(山形・最上)
かりん
(長野)
 
■2016年11月20日 第8回 さつまいも・柿 〜 商品説明 「カリウム含有量を80%カットしたレタス」について
◇「カリウム含有量を80%カットしたレタス」について
  • 低カリウムレタスは、カリウム含有量を80%以上カットしたレタスです。

  • 食事療法をしている人工透析の患者さんは、生の野菜や果物を食べると高カリウム血症になる恐れがあり、ときには不整脈から心肺停止に陥る危険もあります。低カリウムレタスは、生野菜を食べたくても食べられない患者さんに、安心してめしあがっていただけます。

  • 国内の人工透析の患者さんは32万人、腎臓病の患者さんは約1330万人にもなり、成人8人に1人で、いまも増え続けています。

  • 「窒素」「リン酸」「カリウム」が肥料の三要素。カリウムがないと野菜は大きく生長しないので、成長する間はふつうのレタスと同じように育て、ある段階から後はカリウムを抜きの肥料を使って育てています。

  • 工場はクリーンな閉鎖型で病害虫が入らないので、無農薬栽培が可能です。工場内でパッケージされますから菌数が非常に少なく、傷む要素がほとんどありません。また、天候に関係なく安定的に供給できます。

  • もともと人工透析の患者さん向けにつくったレタスですが、食味がいいこと、洗わずにそのまま使えること、長持ちすることなどから、一般の消費者や業務用にも注目されています。

  • 業務用には割高ですが、異物混入がなく洗浄コストが不要ですし、ロングライフなので廃棄も少なくなります。たとえば、コンビニのサンドイッチに露地ものを使うと賞味期限は24時間程度ですが、ドクターベジタブルのレタスの場合48時間程度、と長く設定されています。また、パッケージのまま冷蔵保存すると、10日前後はシャキシャキのままです。

  • 新製品として2017年度には低カリウムトマトを発売予定です。

ドクターベジタブルジャパン株式会社
セールス・マーケティング本部 課長
児玉由美氏

カリウム含有量を80%カットしたレタス
 
■2016年11月20日 第8回 さつまいも・柿 〜 商品説明 「運どん」について
◇「運どん」とは
  • 「運どん」とは、運を上げる食べ物、食べ方のことで、たとえば、きんかん、にんじん、いんげんなど、名前に「ん」の字がついているものを食べよう、という活動です。昔からあった行事食ですが、八百屋が冬至に向けて、「運どん」を普及させようという運動をしています。「運どん」という言葉自体、まだ世の中に知られていないので、できるだけ多くの方に知ってもらって、野菜の消費拡大につながればありがたいと思っています。
八百屋塾実行委員長 西沢好晴
  • 「運どん」は岡山で始まりました。長年、岡山でご商売をされている長谷井商店さんが、にんじん、いんげん、れんこん、なんきんの入った天ぷら(さつまあげ)を作ってくれましたので、説明していただきます。
◇「運天」について
  • 私どもは、岡山で練り製品全般の製造をしています。今回、野菜をいっぱい使った青果組合オリジナルの特別な天ぷら「運天」をご用意しました。

  • 「運天」は、全国の八百屋さんにしか売らない商品です。「全国青果組合 野菜食べ天」というシリーズにできれば面白い、と思っています。

  • さつまあげというと、今までは魚介類を使ったものが多かったのですが、最近は、とうもろこし、ねぎ、いんげん、大葉、ごま、さつまいもなど、野菜を入れたさつまあげがたくさん出回っています。
長谷井商店 中島夫妻
  • 私は、町の八百屋さん、魚屋さん、肉屋さんは、いろいろな料理方法を教えてくれる先生だと思っています。もとのすり身も冷凍で販売しているので、それをお野菜といっしょに調理すればおいしい料理になる、といったことも、お客さまにおすすめできるのではないか、と考えています。
 

【八百屋塾2016 第8回】 挨拶講演「さつまいもの需要と品種動向」|勉強品目「さつまいも」「」|商品説明食べくらべ