■2012年7月22日 第4回 〜 勉強品目「かぼちゃ」 東京青果(株)個性園芸事業部 副部長 野原秀司氏
◇勉強品目「かぼちゃ」

かぼちゃの入荷量

 (全体) 
  9,492 トン 
 1位:ニュージーランド 
2,844 トン 
 2位:北海道
2,721 トン 
 3位:メキシコ
1,950 トン 
 4位:鹿児島県
728 トン 
 5位:茨城県
  394 トン 

 ※2011年4月〜2012年3月、東京青果への入荷量

東京青果(株) 個性園芸事業部
副部長 野原秀司氏
  • 昨年も同じ時期にかぼちゃの勉強会をしましたが、そのとき三浦のかぼちゃが非常においしかったので、今日も三浦の「みやこかぼちゃ」を持ってきました。

  • 「栗将軍」は茨城、県西VFSのものです。

  • 茨城、江戸崎の「くりゆたか」は、今日のかぼちゃの中で一番価格が高い。江戸崎はかぼちゃの有名な産地なので、ブランド力があります。

  • 「イーティー」は栃木。うちの事業部では、「イーティー」という品種を追って、このあと、福島、北海道と続けて売っていきます。

  • 変わり種かぼちゃのひとつ、三浦の「バターナット」。三堀完治さんという変わったものが好きな方が作っています。「バターナット」は青森県産が有名ですが、三浦でも作っています。

  • 黄色くて丸い「コリンキー」。生でも食べられるので、漬物や和え物などに使われ、静かなブームになっているかぼちゃです。

  • 「坊ちゃんかぼちゃ」は、このまま電子レンジで加熱して食べられる。器としても使えます。

  • 赤い皮の「打木赤皮甘栗かぼちゃ」は、加賀野菜のひとつ。だし汁の味で食べていただくタイプです。

  • 今日の「金糸瓜」は三浦のものです。ゆでて輪切りにすると、金の糸状にほぐれてくるので、この名前があります。それを炒めたり、揚げたりして食べます。

  • 「鹿ヶ谷かぼちゃ」は、ひょうたん型の日本かぼちゃ。価格は高く、京都の料亭などで使われます。
  • Q:最近、「栗○○」という名前のかぼちゃが多い。「えびすかぼちゃ」はどうなったのですか?
  • A:「えびすかぼちゃ」は、一般の人からの要望が少なく、市場的には人気がなくなっています。栗系の味が求められており、「栗○○」というかぼちゃは、栗のように甘いということを表しているのだと思います。

  • Q:このところのかぼちゃの動きは?
  • A:近頃の若い方は煮炊きをしないという傾向がありますが、栄養価が高いことをもっと強調して販売していただけば普及に繋がると思います。また、食べ方も、煮ものだけではなくて、バーベキューで焼くとか、天ぷらにするとか、八百屋さんから提案していただければ、もっと消費は伸びると思います。
◇かぼちゃの写真
みやこ
(神奈川・三浦)
くりゆたか
(茨城・県西VFS)
イーティー
(茨城・江戸崎)
くりあじ
(千葉・小川次郎)
宿儺(すくな)
(千葉・小川次郎)
宿儺の断面
(千葉・小川次郎)
コリンキー
(神奈川・三浦)
コリンキーの断面
(神奈川・三浦)
坊ちゃん
(千葉・佐原)
打木赤皮甘栗
(石川・北国青果)
打木赤皮甘栗の断面
(石川・北国青果)
金糸瓜
(神奈川・三堀完治)
鹿ヶ谷
(京都・全農京都)
鹿ヶ谷の断面
(京都・全農京都)
 
 

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