■2012年12月16日 第9回 〜 勉強品目「さといも」 東京青果(株)個性園芸事業部 副部長 野原秀司氏
◇勉強品目「さといも」

さといもの入荷量

 (全体) 
  3,368 トン 
 1位:埼玉県 
1,716 トン 
 2位:千葉県
657 トン 
 3位:宮崎県
546 トン 
 4位:愛媛県
122 トン 
 5位:鹿児島県
  110 トン 

 ※2011年4月〜2012年3月、東京青果への入荷量

東京青果(株) 個性園芸事業部
副部長 野原秀司氏
  • 入荷量は埼玉県が最も多く、特に12月は埼玉県産が7割以上。9月は千葉県産が全入荷量の半分以上を占めています。

  • 愛媛の「女早生」は、乾燥すると乾いてカサカサになってしまう。また、かいたところから赤くなってくるのですが、アントシアニンの色なので、安心してお召し上がりいただけます。

  • 新潟、五泉の「きぬ乙女」は、きめ細かく、ねっとりした食感で、非常においしいさといもです。

  • 富山、高岡の「海藻アルギットさといも」。ノルウェーの海藻、アルギットの粉を土壌に入れて栽培しています。海藻のアミノ酸がさといもに染み渡り、おいしいさといもになる。「千両なす」などもアルギット栽培されています。

  • 埼玉、狭山の「土垂」は、非常に有名です。さといもは埼玉でなければ、という人もいるほど。愛媛の「女早生」と比べると、表面がカサカサにならないので、見た目にも支持されています。

  • 静岡、遠州中央の「えびいも」。高級品です。粘りけに富み、粉質で甘みがある。この産地は全国の8割のシェアを持っています。
◇さといもの写真
女早生(愛媛)
きぬ乙女(新潟)
アルギットさといも(富山)
えびいも(静岡)
石川小いも
八つ頭(千葉)
きくいも

 

 

 

 

 

 

 

■2012年12月16日 第9回 〜 勉強品目「いちご」 橋本幾男氏
◇勉強品目「いちご」
  • 茨城、鉾田の「とちおとめ」は、高野さんという生産者が作っていて、うちの店では、これを中心に売っています。

  • 栃木の「とちおとめ」、「あまおう」、最近出た「スカイベリー」、「さがほのか」、「さちのか」、長崎の「ゆめのか」、「紅ほっぺ」なども持ってきました。たまたま、「やよいひめ」だけなかったので、持ってきていません。

  • 「スカイベリー」は、生産者によって味が違う。
橋本幾男氏
  • 「あまおう」は、形が丸くなっているものは味がいい。早めにもぐと長細い形で、あまりおいしくない。「スカイベリー」同様、「あまおう」も生産者によって全然味が違います。

  • 12月はクリスマス需要でいちごの価格が上がりますが、暮れから春にかけては量も増えて、安くなると思います。
◇いちごの写真
とちおとめ(茨城)
とちおとめ(栃木)
あまおう(福岡)
スカイベリー(栃木)
さがほのか(佐賀)
さちのか(長崎)
ゆめのか(長崎)
紅ほっぺ(静岡)
 
 

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